日本統治時代の台湾で生まれた日本人を「湾生」という。
彼らは、国交断絶という政治の壁を乗り越えながら、生まれ故郷の台湾に思いを馳せ、日台の親善交流を続けてきた。
その湾生の声に耳を傾ける。
第一章 林森北路恋しオペコンブルース
第二章 台湾の魔力に惹かれて
第三章 台湾全島を取材行脚
第四章 歳月を越えて、「日本」が生き続ける
第五章 日台の架け橋〝なる台〟の 発刊
第六章 日本語を渇望した苦難の時代を超えて
第七章 感動の里帰り、再会が最高潮を迎えた九〇年代
第八章 日本時代の功労者を今も〝恩人〟と語り継ぐ
第九章 日台の若者が友愛の絆を継ぐとき
第十章 自前の〝台湾国〟を目指して